名古屋工業大学・小野克彦研究室では、有機分子を設計・合成し、有機パイ電子系に基づく新たな機能を開発します。現在注目している分野は、有機半導体や有機太陽電池といった有機エレクトロニクスおよび超分子ナノチューブに関する研究です。これらの研究を推進して、スマートエネルギー社会の実現を目指します。

研究室ニュース

3nd FRIMS International Symposium on Frontier Materials (2019-10-21)

2019年11月25–26日に 第3回材料科学フロンティア研究院国際シンポジウムが名古屋工業大学で開催されます。当研究室からは、松岡拓哉君、森義貴君、武田昌之君がポスター発表を行う予定です。 3nd FRIMS Inte […]

2019年度小野研究室ゼミ旅行 ~箱根湯本~ (2019-10-11)

2019年度小野研究室ゼミ旅行 ~箱根湯本~ 「今年度テーマ(企画書より)」 2019年度の研究活動が始動してから約 10カ月が経とうとしている。就職活動や大学院入試が落ち着き、ようやくメンバー全員が揃って研究に勤しめる […]

第30回基礎有機化学討論会で発表しました (2019-09-26)

第30回基礎有機化学討論会が2019年9月25-27日に大阪国際交流センターで開催されました。小野研究室から1件の口頭発表を行いました。 2019年9月25日(水) 1B06 キナクリドンキノンへのホウ素キレート化による […]

月刊「化学」の「2019年の化学:最新のトピックス」に掲載されました (2019-08-14)

月刊「化学」「2019年の化学:最新のトピックス」に有機ホウ素錯体に関する記事が掲載されました。タイトルは「ホウ素元素をいかに利用するか?~有機ホウ素錯体の研究動向」です。その内容は4つのトピックスからなっており、最後の […]

小野研究室の論文がChem. Asian J.誌のCover Featureに選ばれました  (2019-04-11)

小野研究室の論文がChemistry – An Asian Journal誌のCover Featureに選ばれました。 研究論文「Difluoroboron Chelation to Quinacridonequino […]

研究紹介

研究報告

小野研究室の論文がChemistry – An Asian Journal誌のCover Featureに選ばれました。
研究論文「Difluoroboron Chelation to Quinacridonequinone: A Synthetic Method for Air-Sensitive 6,13-Dihydroxyquinacridone via Boron Complexes」が高く評価され、Chemistry – An Asian Journal 誌のCover Featureに選ばれました
キナクリドン類は鮮明な色と耐久性を兼ね備えた高性能の赤色合成顔料であり、自動車の塗装・印刷インキ・プラスチックの着色などに用いられています。近年では、太陽電池・有機EL材料などの有機エレクトロニクス分野に向けて活発に研究が行われています。一方、当研究室ではホウ素錯体を用いて有機機能性材料の研究開発を行っています。本研究では新たな合成顔料を開発する目的でキナクリドンキノン(QQ)へのホウ素錯体(BF2)導入反応を調査しました。その結果、生成した濃緑色物質は当初予想したQQ-BF2ではなく、それが2電子還元された6,13−ジヒドロキシキナクリドン(QA-OH)のBF2錯体(QA-BF2)であることを発見しました。実は、2電子がどこから注入されたか未だに分かりません。Cover Pictureの「From Where?」はそれを指しています。また、QA-BF2の加水分解によって濃紺色のQA-OHが生成し、さらに空気酸化によって黄色のQQが再生しました。これにより、ホウ素錯体を介してQQからQA-OHに変換する新しい合成経路の開発に成功しました。本研究成果は、新規顔料だけでなく還元剤や酸素センサーの開発へ応用が期待されます。

<掲載論文>  Chemistry – An Asian Journal
<掲載内容>  Cover Feature