名古屋工業大学・小野克彦研究室では、有機分子を設計・合成し、有機パイ電子系に基づく新たな機能を開発します。現在注目している分野は、有機半導体や有機太陽電池といった有機エレクトロニクスおよび超分子ナノチューブに関する研究です。これらの研究を推進して、スマートエネルギー社会の実現を目指します。

研究室ニュース

リサイクル分取HPLCがやって来た (2017-09-15)

とうとう小野研にもリサイクル分取HPLCがやって来ました。研究助成先ならびに日本分析工業株式会社に感謝申し上げます。これで合成試料の精製に強力な手法が増えました。今後の研究展開がとても楽しみです。

第28回基礎有機化学討論会での発表 (2017-09-10)

小野研究室の学生が第28回基礎有機化学討論会で発表しました。それぞれの発表演題は下記に示す通りでした。ポスター発表へお越しくださった方にお礼を申し上げます。 第28回基礎有機化学討論会 会 期     平成29年9月7日 […]

ISAMR 2017国際会議での発表 (2017-08-22)

小野研究室の学生がISAMR 2017国際会議で発表しました。 2017 INTERNATIONAL SYMPOSIUM FOR ADVANCED MATERIALS RESEARCH 会 期   August 18-2 […]

研究発表:RSC Advances (2017-07-15)

土川将宏君と高尾綾さんの修士論文をまとめた研究論文がRSC Advancesに発表されました。このジャーナルはオープンアクセスなので、どなたでもダウンロードサイトから入手できます。 論文タイトル:Multifunctio […]

今月の映画は? (2017-06-29)

今月の映画のお知らせです。小野研では毎月第1土曜日を映画の日として映画鑑賞をしています。今月は7月1日に開催します。9時30分から本学1号館大学院ゼミ室(108B室)で行います。さて、今月はどんな映画か楽しみです。ちなみ […]

研究報告

Multifunctional organic dyes: anion-sensing and light-harvesting properties of curcumin boron complexes”
M. Tsuchikawa, A. Takao, T. Funaki, H. Sugihara, and K. Ono
RSC Advances 2017, 7, 36612-36616. Link

モバイル端末に搭載するデバイスとして有機物質を使った太陽電池が注目されており、色素増感太陽電池はその中の一つである.これは,その名のように色素が太陽光を吸収して電流へ変換することにより作動する.これをモバイル端末として身に着ける技術(ウェアラブルテクノロジー)へ応用するには,人間や環境にとってやさしい材料の開発が重要になる.天然色素はこの候補であるが,単独使用では十分な性能は得られていない.本研究ではウコンなどに含まれるクルクミンに着目し,これをホウ素で機能化した新規色素を開発した.その結果,この色素は天然色素を大幅に超える太陽電池性能を示した.
一方,クルクミンはポリフェノール類の一種であるため,フェノール部分が外的刺激を受けることで色変化を示した.例えば,純水を添加しても色変化は起こらないが,ミネラルウオーターでは含有イオン量により色変化(赤→青)が観測された.
これらの色素機能の組み合わせは,医療用端末などへの応用を期待させる.また,ホウ素による機能化は天然色素の材料応用にとって有効な手法になることが明らかになった.