小野研究室の論文がChem. Asian J.誌に発表されました (2019-03-20)

小野研究室の論文がChemistry—An Asian Journal誌に発表されました。本研究は、主に森谷晃一朗君の修士論文をまとめたものです。

論文タイトル:Difluoroboron Chelation to Quinacridonequinone: A Synthetic Method for Air-Sensitive 6,13-Dihydroxyquinacridone via Boron Complexes
論文ページ:https://doi.org/10.1002/asia.201900219

概要:キナクリドン誘導体は機能性色素材料として工業的に注目されている物質です。そこで、キナクリドンキノン(QQ)へのBF2キレート化を行いました。 得られた濃緑色の固体は、6,13−ジヒドロキシキナクリドン(QA-OH)のBF2錯体であり、そしてQA-BF2 であると決定されました。 この化合物をアルゴン中で加水分解して濃紫色の固体としてQA-OHが得られました。 さらに、QA-OHは空気酸化またはベンゾキノンの存在下でQQに変換されました。 本研究では、BF 2錯体を経由するQQからQA-OHへの新しい合成法を見出しました。